毒親チェック

親との関係

毒親チェックと毒親連鎖の断ち切り方

「子育てに行き詰まりを感じている」

「子供が何を考えているのか分からない」

「いつの間にか子供とのコミュニケーションがうまく取れなくなった」

子供への悩みはたくさんあると思います。

子供が何を考えているのか分からなくなった原因は親にある場合があります。

もしかして自分は毒親なのだろうか?と疑問に思った方はいますか?

なかなか自分の事を「毒親」などとは疑うことは難しいと思います。

このブログでは、自分が毒親なのかわかる「毒親チェック」と毒親連鎖の断ち切り方についてご紹介します。

最後まで読むと、自分が毒親傾向にあるのかとその後どうすれば子供との関係が良くなるかが分かります!

あなたは毒親?【毒親チェック】

まずは自分の言動についてチェックしてみましょう。

以下の項目のうち当てはまるものが多いほど毒親度が高いことになります。
概ね10項目以上当てはまれば、「毒親傾向あり」と言えます。

  • 子供には謝らない
  • 子供の衣食住の世話をしない
  • 子供の失敗や間違いをバカにする
  • 子供の性格や外見をバカにする
  • 完璧であることを子供に求める
  • 外面が良く、家族の前と態度に差がある
  • 子供がやりたくないことを強制する(塾や習い頃など)
  • 世間体ばかりを気にして「恥ずかしい」「近所迷惑だ」などと叱る
  • 子供の要望はは聞かない、もしくは否定する
  • きつい口調や暴力で子供を従わせようとする
  • 機嫌の良い悪いで子供への接し方が極端に変わる
  • 感情の起伏が激しく自分でコントロールできていない
  • 家庭内はいつも緊張していて温かい雰囲気がない
  • 子供の人格をけなしたり、行動を批判したりする
  • 学校や会社のことをあれこれと詮索する
  • 命令口調で言ってしまう。(「~しろ」「~するな」など)
  • 親のあなたのやらせたいことでも「あなたのため」と強要する
  • 子供の私的な電話はメール、SNSは把握していたい
  • 配偶者との仲が悪い、もしくは関係がいびつである
  • 親や義両親との関係が悪い。または疎遠である。もしくは親も毒親である。
  • 子供にプレッシャーを与える(できるはずがない・失敗は許さない、など)
  • 自分の人生がうまくいかないのは、誰か(子供)のせいだと考える
  • 子供の趣味や好みを「つまらない」「くだらない」と否定する
  • 常に子供のそばにいて一人でできることも一人でさせない
  • 子育てについて感謝や見返りを求める(働いて返せ・親の老後は子供が見るべきなど)
  • 一般常識を否定したり、一般的なイベントを否定したりして明らかに誤りでも「正しい」と主張する

まず毒親とは?8つの特徴

ファミリー

「毒親」とはスーザン・フォワード著「毒になる親」から付けられた呼称であり、「機能不全家族」などとも呼ばれ、日本では「親ガチャ」子供にとって悪影響を及ぼす親の事をいいます。

上記のチェック項目を読んでお気づきかもしれませんが、「毒親」と一言では片づけることはできず、いろいろなタイプがあります。

そして、一括りにできるわけではなく、いろいろな特性が重複している場合も多々あり、子供の成長と共に母親もタイプが移行していく場合も見受けられます。

これから大まかに8タイプの毒親の特徴を説明します。

過干渉・過保護な親

子供を甘やかしすぎたり、欲しいものは何でも与えたりする過保護タイプと子供の事を常に監視し干渉するタイプです

子供を過剰に心配しすぎる、進路など子どもが決めるべき決定権を「あなたのため」と奪ったりして、子離れできないのが特徴です。

干渉する親のことをヘリコプターペアレントとも呼ばれ、子供のことを常に観察し問題があれば急降下し、干渉します。

一見、子ども可愛さにやっている行動に思えますが、その裏には親が期待どおりの子に育てたいという強い思いがあります。

「私の子なのだからこうでなくちゃ」と型にはめようとしている点は「子どものためを思ってやっているようで、実は自分のためでもある」自分可愛さによる行動でもあるのです。

暴力をふるう親

暴力をふるう親は常に攻撃的、もしくはスイッチが入ると殴る、叩くなどの暴力があり、態度が激変し恐怖で支配します。

手が出なくても物にあたったり、投げたり大声で怒ることも子供を虐げる環境に置くことは虐待にあたります。虐待の種類も以下の4つがあります。

  • 身体的虐待
  • 心理的虐待
  • 性的虐待
  • ネグレクト(育児放棄)

以上の子ども時代に受けた虐待は、大人になってから強く影響し、虐待のストレスは脳機能に影響を与えます。

子供を放置する親

過保護・過干渉タイプとは真逆で、子供に関心を示さず、無視・無関心であるタイプです。基本的に子育てから逃げたいと感じています。

病気やけがをしても無視や放置をしてしまったり、家事全般が苦手なので何もしない。

子供が友達の物を壊したり暴力を振るったり、本来注意しなければいけない事が起こったとしても自分で叱ったりすることが嫌で、見て見ぬふりをする。

子供の成長をサポートする、子供の自立を促す、そういった親の責任を放棄し子供を心理的に放置します。

子供を否定する親

子供の人生で、あなたのやりたいことを達成しようとして、子供が何に興味があるか、無いのか、もしくは知らずに自分がしたかったことを押し付けてしまっています。

周囲にとって良い妻、よい母であるように見えることが大事で、自分に都合の悪いことはすべて人のせいにしたり、話をすり替えていたりします。

自分の言動もあまり覚えていないこともあり、子供側の意見では、悪いことをしていなくてもいつも悪いのは子供のせいにしていることが多々ある。


子育ての軸が「自己愛」になっていて、子供の存在を否定してしまっているタイプです。

子供に嫉妬する親

母親に多く、娘を同じ女性として若い女性的な部分に嫉妬するタイプです。

娘の容姿を「でぶ」「ぶす」など分かりやすくバカにしたり批判したり、身体的な成長、性的な成長、恋愛に対してネガティブな反応を示します。


老いていく自分と女性として成長する娘を女性性の部分で嫉妬し続けて嫌味を言いながら子育てをします。

世間体を気にする親

世間体を気にする親は、自分の子供に常に「いい子」でいるように要求するタイプです。子供が「いい子」でいてくれないと「私・俺が恥をかく」と本気で考えているからです。

どんな親も、自分の子供が褒められればうれしいことでしょう。

しかし、世間体を気にする親は、通常とは違っています。自分の子供を見る目までコロコロ変わるのです。

周囲の人から褒められているときには子供のことが大好きなのに、そうでないと態度が一変します。我が子が世間から褒められるような子供のときにはかわいがり、そうでないと冷たくしてしまいます。

極端な言動をする親

極端な言動をする親は子供が自分の思い通りにならないと、泣いたり、自殺するとほのめかしたり、つらそうにふるまうことで罪悪感で子供をコントロールするタイプです。

子供は素直に受け取ってしまい「お母さんがつらいのは自分のせいだ」と自分のことを責めながら成長してしまいます。

子供に愚痴を聞かせる親

子供に自分は被害者であるかのようにふるまってしまいます。

「あなたがいないと私は駄目なの」というようなことを言ってしまい、配偶者、祖父母、近所や職場の人間関係の愚痴や嘆きを、延々と言って子供に慰めを求めてしまうタイプです。

子供は親を満足させるためにやりたくないことをしたり、思ってもいないことを言わされたりします。

子供は母親の小さなカウンセラーになり、親を支える役割を担ってしまい親にエネルギーを吸い取られて育ちます。

毒親と気づいてしまったら?

気づき

「もしかしたら自分が毒親になってしまっているかもしれない」と気づけたことは、実は意識が高い証拠だと思ってください。

本当の毒親は悩むことさえせず、気づきもせずに毒親で居続けます。

「毒親だ」「毒親育ちだと」双方のどちらかが気が付かずにいると、そのまま「毒」は連鎖します。その「毒になる」育て方、育てられ方しか知らなければ継承されてしまうということです。

自分の事を「毒親」かもしれないと認めることは覚悟がいることだと思います。

しかしその「毒」は自分の親世代の常識であったり、世間体を重視していたり、そのときの「概念に従っただけ」で、何の疑問すら持たずに受け継がれて来たのかもしれません。

しかし、今は子供たちが辛そうにしていたり、生きづらさが露呈してきたということはその概念も変えていかなければいけない転換期なのかもしれません。

アップデートしていく覚悟がある人は、本当に子育てに真剣に取り組む覚悟があると思います。

それではどうしていけばいいのか?これから解説していきます。

毒親になる原因について考える

毒親は、なぜ子供に悪影響を与える存在になってしまうのでしょうか。

親の言動を紐解いていくと、親自身が寂しさを抱えていたり、精神的に自立しきれていないことが原因だと考えられています。

毒親に育てられた子供はどのような影響を受けてるのか?

毒親に育てられた子供の事を「アダルトチルドレン(AC)」や「毒親育ち」などと呼ばれ、最近では認知されています。

このような呼称がつくということは、問題が浮き彫りになってきているという事です。

では毒親育ちの子供たちの特徴はどのようなものでしょうか?

大きな特徴を紹介します。

  • 人間関係の構築につまづきやすいという後遺症が残るので、人間関係自体を避けてしまったり、親密な人間関係を築きにくかったりします。
  • 虐げられ続けて育った子は、世の中は怖くて危険なところであると信じて他者との問題解決は暴力や高圧的な態度で行うようになったり、怒りっぽく用心深い性格になったりしていく可能性が高いです。
  • 「男は悪、女は被害者」といった意識を植え付けられているため、「女は耐えないといけない」「男は女を殴るもの」といった思い込みを持つことがあり、女性の場合、借金をしたり浮気をするような男性を選んでしまいがちな側面があります。
  • 世間体を気にして育てられた子供は、親のコロコロ変わる態度に振り回され、情緒不安定になったり、親に不信感を持たざるを得なくなります。そのような母親に育てられた子は、自己肯定感が低い傾向が顕著です。周囲から褒められているときには自信満々なのに、褒められないようなことが起こると、自分のすべてが否定されてしまったかのように落ち込んでしまったりします。我が子が、世間から褒められるような子供のときにはかわいがり、そうでないと冷たくする。そんな「飴と鞭」によって、いとも簡単に子供は洗脳され、自分のためではなく、母親のために生きるようになっていきます。
  • 子供は自分で自分の事を否定し続けながら成長するので、周りの人との人間関係が上手に築けなくなったり、顔色をうかがいながら自分を押し殺すようになったりします。

今からでも毒親をやめられるのか?

毒親育ちの子供たちの特徴を知り、どのように感じましたか?

今までは、子育ての混乱から親になったことへの戸惑いや結婚生活の重圧などで「こんなはずではなかったと」暗闇のなかでもがいて苦しんできたかもしれません。

もしかしたら自分自身が毒親育ちだったと気づいたかもしれませんし、その戸惑いを子供にぶつけてきたかもしれません。

しかし、他の親子みたいに仲良く接したい!そういう気持ちがあって悩まれていたのだと思います。

子供が生まれた時を思い出してみてください。その瞬間は「支配しよう」などとは思わなかったはずです。

また簡単には気持ちを切り替えられないのも分かります。しかし、子供を支配しているとそのつけは必ず自分に返ってきます。子供の成長は、子供に自分の老後をみてもらうためでもありません。

親は親、子供は子供、別々の人間です。

言動に気をつけ、暴力、言葉の暴力は何も生みません。

目指すべきは毒親関係のために苦しい思いをし続け合い、それぞれの人生を砕いていくことではなく、毒親と毒親育ちの関係を手放しお互いが自由になることです。

「毒親をやめたい」と思った時がやめられる時なのです。

【まとめ】毒親やめられます!

毒親かもしれないと自分自身で少しでも疑うことは、「負の連鎖が断ち切れる」チャンスです!

気づけたあなたも自分を責め続けることなく、精神的に未熟であったことを受け止め、自分自身の人生の不安や不満を子供の人生で穴埋めをする事はやめましょう。

自分自身を見つめなおし、子供との境界線を見失わないように注意して行くだけです。

日本ではこれまで母親が自分を犠牲にして、子どもや家族のために尽くす姿が「よい母親像」として強調されてきました。

「いい子」を育てる「お母さん」は、賢母として社会的に承認されやすく、度を越した母親像と自分との葛藤も「頑張ってる」と褒められ、精神のバランスを崩せば「頑張りすぎて可哀相に」と労われたりしました。

そのことが、子育てに没頭し生きがいとする母親を生む土壌であったのかもしれません。

しかし社会のせいだけにはせず、子供が一番初めに出会った大人は誰であったのかの責任を取る覚悟をこれから持てばいいのです。

子育てのゴールは、子供自身が必要な人間関係を自ら築き、親がいなくても生きていけるようになることです!

それにはどうしたらいいのでしょうか・・・。

答えは、皆様で考えてみて欲しいのです。

私は、こんな風に考えてみました。

親自身が自分の人生に不満や不安、恐れや罪悪感、心の混乱などがあったとしても左右されないように自分自身で満たして行く事じゃないかな?

それには「良い親でなければいけない」という責任という荷を少しおろして、周りの人に「ヘルプ!」を素直にお願いしていく事も大事ですよね!

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