毒親チェックと毒親連鎖の断ち切り方
「子育てに行き詰まりを感じている」
「子供が何を考えているのか分からない」
「いつの間にか子供とのコミュニケーションがうまく取れなくなった」
子供への悩みはたくさんあると思います。
子供が何を考えているのか分からなくなった原因は親にある場合があります。
もしかして自分は毒親なのだろうか?と疑問に思った方はいますか?
なかなか自分の事を「毒親」などとは疑うことは難しいと思います。
このブログでは、自分が毒親なのかわかる「毒親チェック」と毒親連鎖の断ち切り方についてご紹介します。
最後まで読むと、自分が毒親傾向にあるのかとその後どうすれば子供との関係が良くなるかが分かります!
あなたは毒親?【毒親チェック】
まずは自分の言動についてチェックしてみましょう。
以下の項目のうち当てはまるものが多いほど毒親度が高いことになります。
概ね10項目以上当てはまれば、「毒親傾向あり」と言えます。
まず毒親とは?8つの特徴
「毒親」とはスーザン・フォワード著「毒になる親」から付けられた呼称であり、「機能不全家族」などとも呼ばれ、日本では「親ガチャ」子供にとって悪影響を及ぼす親の事をいいます。
上記のチェック項目を読んでお気づきかもしれませんが、「毒親」と一言では片づけることはできず、いろいろなタイプがあります。
そして、一括りにできるわけではなく、いろいろな特性が重複している場合も多々あり、子供の成長と共に母親もタイプが移行していく場合も見受けられます。
これから大まかに8タイプの毒親の特徴を説明します。
過干渉・過保護な親
子供を甘やかしすぎたり、欲しいものは何でも与えたりする過保護タイプと子供の事を常に監視し干渉するタイプです。
子供を過剰に心配しすぎる、進路など子どもが決めるべき決定権を「あなたのため」と奪ったりして、子離れできないのが特徴です。
干渉する親のことをヘリコプターペアレントとも呼ばれ、子供のことを常に観察し問題があれば急降下し、干渉します。
一見、子ども可愛さにやっている行動に思えますが、その裏には親が期待どおりの子に育てたいという強い思いがあります。
「私の子なのだからこうでなくちゃ」と型にはめようとしている点は「子どものためを思ってやっているようで、実は自分のためでもある」自分可愛さによる行動でもあるのです。
暴力をふるう親
暴力をふるう親は常に攻撃的、もしくはスイッチが入ると殴る、叩くなどの暴力があり、態度が激変し恐怖で支配します。
手が出なくても物にあたったり、投げたり大声で怒ることも子供を虐げる環境に置くことは虐待にあたります。虐待の種類も以下の4つがあります。
以上の子ども時代に受けた虐待は、大人になってから強く影響し、虐待のストレスは脳機能に影響を与えます。
子供を放置する親
過保護・過干渉タイプとは真逆で、子供に関心を示さず、無視・無関心であるタイプです。基本的に子育てから逃げたいと感じています。
病気やけがをしても無視や放置をしてしまったり、家事全般が苦手なので何もしない。
子供が友達の物を壊したり暴力を振るったり、本来注意しなければいけない事が起こったとしても自分で叱ったりすることが嫌で、見て見ぬふりをする。
子供の成長をサポートする、子供の自立を促す、そういった親の責任を放棄し子供を心理的に放置します。
子供を否定する親
子供の人生で、あなたのやりたいことを達成しようとして、子供が何に興味があるか、無いのか、もしくは知らずに自分がしたかったことを押し付けてしまっています。
周囲にとって良い妻、よい母であるように見えることが大事で、自分に都合の悪いことはすべて人のせいにしたり、話をすり替えていたりします。
自分の言動もあまり覚えていないこともあり、子供側の意見では、悪いことをしていなくてもいつも悪いのは子供のせいにしていることが多々ある。
子育ての軸が「自己愛」になっていて、子供の存在を否定してしまっているタイプです。
子供に嫉妬する親
母親に多く、娘を同じ女性として若い女性的な部分に嫉妬するタイプです。
娘の容姿を「でぶ」「ぶす」など分かりやすくバカにしたり批判したり、身体的な成長、性的な成長、恋愛に対してネガティブな反応を示します。
老いていく自分と女性として成長する娘を女性性の部分で嫉妬し続けて嫌味を言いながら子育てをします。
世間体を気にする親
世間体を気にする親は、自分の子供に常に「いい子」でいるように要求するタイプです。子供が「いい子」でいてくれないと「私・俺が恥をかく」と本気で考えているからです。
どんな親も、自分の子供が褒められればうれしいことでしょう。
しかし、世間体を気にする親は、通常とは違っています。自分の子供を見る目までコロコロ変わるのです。
周囲の人から褒められているときには子供のことが大好きなのに、そうでないと態度が一変します。我が子が世間から褒められるような子供のときにはかわいがり、そうでないと冷たくしてしまいます。
極端な言動をする親
極端な言動をする親は子供が自分の思い通りにならないと、泣いたり、自殺するとほのめかしたり、つらそうにふるまうことで罪悪感で子供をコントロールするタイプです。
子供は素直に受け取ってしまい「お母さんがつらいのは自分のせいだ」と自分のことを責めながら成長してしまいます。
子供に愚痴を聞かせる親
子供に自分は被害者であるかのようにふるまってしまいます。
「あなたがいないと私は駄目なの」というようなことを言ってしまい、配偶者、祖父母、近所や職場の人間関係の愚痴や嘆きを、延々と言って子供に慰めを求めてしまうタイプです。
子供は親を満足させるためにやりたくないことをしたり、思ってもいないことを言わされたりします。
子供は母親の小さなカウンセラーになり、親を支える役割を担ってしまい親にエネルギーを吸い取られて育ちます。
毒親と気づいてしまったら?
「もしかしたら自分が毒親になってしまっているかもしれない」と気づけたことは、実は意識が高い証拠だと思ってください。
本当の毒親は悩むことさえせず、気づきもせずに毒親で居続けます。
「毒親だ」「毒親育ちだと」双方のどちらかが気が付かずにいると、そのまま「毒」は連鎖します。その「毒になる」育て方、育てられ方しか知らなければ継承されてしまうということです。
自分の事を「毒親」かもしれないと認めることは覚悟がいることだと思います。
しかしその「毒」は自分の親世代の常識であったり、世間体を重視していたり、そのときの「概念に従っただけ」で、何の疑問すら持たずに受け継がれて来たのかもしれません。
しかし、今は子供たちが辛そうにしていたり、生きづらさが露呈してきたということはその概念も変えていかなければいけない転換期なのかもしれません。
アップデートしていく覚悟がある人は、本当に子育てに真剣に取り組む覚悟があると思います。
それではどうしていけばいいのか?これから解説していきます。
毒親になる原因について考える
毒親は、なぜ子供に悪影響を与える存在になってしまうのでしょうか。
親の言動を紐解いていくと、親自身が寂しさを抱えていたり、精神的に自立しきれていないことが原因だと考えられています。
毒親に育てられた子供はどのような影響を受けてるのか?
毒親に育てられた子供の事を「アダルトチルドレン(AC)」や「毒親育ち」などと呼ばれ、最近では認知されています。
このような呼称がつくということは、問題が浮き彫りになってきているという事です。
では毒親育ちの子供たちの特徴はどのようなものでしょうか?
大きな特徴を紹介します。
今からでも毒親をやめられるのか?
毒親育ちの子供たちの特徴を知り、どのように感じましたか?
今までは、子育ての混乱から親になったことへの戸惑いや結婚生活の重圧などで「こんなはずではなかったと」暗闇のなかでもがいて苦しんできたかもしれません。
もしかしたら自分自身が毒親育ちだったと気づいたかもしれませんし、その戸惑いを子供にぶつけてきたかもしれません。
しかし、他の親子みたいに仲良く接したい!そういう気持ちがあって悩まれていたのだと思います。
子供が生まれた時を思い出してみてください。その瞬間は「支配しよう」などとは思わなかったはずです。
また簡単には気持ちを切り替えられないのも分かります。しかし、子供を支配しているとそのつけは必ず自分に返ってきます。子供の成長は、子供に自分の老後をみてもらうためでもありません。
親は親、子供は子供、別々の人間です。
言動に気をつけ、暴力、言葉の暴力は何も生みません。
目指すべきは毒親関係のために苦しい思いをし続け合い、それぞれの人生を砕いていくことではなく、毒親と毒親育ちの関係を手放しお互いが自由になることです。
「毒親をやめたい」と思った時がやめられる時なのです。
【まとめ】毒親やめられます!
毒親かもしれないと自分自身で少しでも疑うことは、「負の連鎖が断ち切れる」チャンスです!
気づけたあなたも自分を責め続けることなく、精神的に未熟であったことを受け止め、自分自身の人生の不安や不満を子供の人生で穴埋めをする事はやめましょう。
自分自身を見つめなおし、子供との境界線を見失わないように注意して行くだけです。
日本ではこれまで母親が自分を犠牲にして、子どもや家族のために尽くす姿が「よい母親像」として強調されてきました。
「いい子」を育てる「お母さん」は、賢母として社会的に承認されやすく、度を越した母親像と自分との葛藤も「頑張ってる」と褒められ、精神のバランスを崩せば「頑張りすぎて可哀相に」と労われたりしました。
そのことが、子育てに没頭し生きがいとする母親を生む土壌であったのかもしれません。
しかし社会のせいだけにはせず、子供が一番初めに出会った大人は誰であったのかの責任を取る覚悟をこれから持てばいいのです。
子育てのゴールは、子供自身が必要な人間関係を自ら築き、親がいなくても生きていけるようになることです!
それにはどうしたらいいのでしょうか・・・。
答えは、皆様で考えてみて欲しいのです。
私は、こんな風に考えてみました。
親自身が自分の人生に不満や不安、恐れや罪悪感、心の混乱などがあったとしても左右されないように自分自身で満たして行く事じゃないかな?
それには「良い親でなければいけない」という責任という荷を少しおろして、周りの人に「ヘルプ!」を素直にお願いしていく事も大事ですよね!
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