毒親と気づくきっかけは?

親との関係

自分の親は毒親なんだろうか?

親が毒親だと知ったときのみんなの心境を知りたい

毒親とはどんな親なの?

毒親だと気づいたけれど、この先どうしていけばいいんだろう?

こんなふうに悩まれていませんか?

自分の親が異常なんだと素直に受け入れるのは恐ろしく、受け入れ難いかもしれません。

実際に私もそうでした。「毒親」と気づいていなかった頃は、親の言うことは間違いは無い、私が間違っているんだと思い、母親の意地悪な態度も私のせいだと思い込んでいました。

そして、どこの家庭でも普通にあることなんだと信じて疑わなかったからです。


この記事では、「毒親と気づくきっかけ」と、気づいた後にどのように行動すればいいのかなど、私が10年以上かけて克服し「毒親」との良い距離感と関係性をもてるようになった経験をを書きたいと思います。

自分の親は毒親かも?気づくきっかけ

これまで人間関係の構築・まわりとの価値観の違いなどから苦労してきたことが、もしかしたら「毒親」による育ての影響かもしれないと言われたらどう感じますか?

自分の親が異常なんだと素直に受け入れるのが恐ろしく、受け入れ難いかもしれません。

実際に私もそうでした。「毒親」と気づいていなかった頃は、どこの家庭でも普通にあることなんだと信じて疑わなかったからです。

それでは、どのような事を経験してきたときに「自分の親はおかしいな」と気づいたのか、事例を調べてみました。

学生の頃に気づくパターン

  • 兄弟間で親からの扱われ方が明らかに違っていてとても苦しみました。
  • 周りの友達の親子関係を見て、自分の家との大きな違いを目の当たりにした時に自分だけがとてもかわいそうな扱われ方をしていたことです。
  • 受験や進路などの大きな岐路にたった時に親から不条理に扱われた空しく感じた時でした。
  • 早く親の庇護下から逃れたいと学生時代から常に思っていたのを覚えています。

結婚を期に気づくパターン

  • 恋人、結婚相手を親が品定めし、酷い場合は親が探偵などを使い素行調査までしていた時に異常だと感じました。
  • 義理の親と夫の関係のとても良い関係を目の当たりにして、自分が一人っ子でずっと気が付かずにいましたが、親からのひどい扱いを受けていたことに気が付きました。
  • 配偶者との関係が上手くいかなくなってから、誰にも自分の気持ちを出す事が出来ずにいたことで自分が毒親育ちのアダルトチルドレン(AC)だと分かりました。

子育て期に気づくパターン

  • 自分に子供が生まれて、こんなに愛おしい存在に親が自分にしてきたような「仕打ち」はとてもできない、おかしいことだと気づきました。
  • 親が自分を虐待していた子育てのパターンしか知らずに育ったので、自分の子供にも虐待してしまうのではとの不安から怖くなり、調べた時に気づきました。

身体的症状から(うつ・パニック障害など)気づくパターン

うつ・躁うつ症状、パニック障害など自分では原因が分からずに身体的症状が先に出て、専門的な機関で診断されてから「親との関係」が原因だと判明するケースです

日常生活で「やる気がなくなる」「眠れなくなる」などの抑うつ症状を経験したり、突然の可呼吸症状や卒倒するなどの症状が現れます。

何らかのきっかけでフラッシュバックがあるなど、のちに心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されます。

過去に親との関係がトラウマになる圧倒的な出来事(外傷的出来事)を経験した後に日常生活に支障をきたす強く不快な反応が起こり、分かります。

毒親の特徴5つ

「毒親と気づいたきっかけ」は毒親かもしれないと知る手立てになりましたか?

便宜上タイプ別を以下に分けましたが、いくつか重なっている混合型もあるため参考程度にしてください。

次にその「毒になる親」とはどのような特徴を持っているのかを5つにまとめました。

放置タイプ

「親としての責任感を持たず、子育てを放置する」「子育てから逃げて、子どもを放置する」などの特徴が挙げられます。

親としての責任感を持ち合わせていない毒親は、仕事や遊びに没頭する人やギャンブル・アルコール依存症の人が多いようです。

自分の欲求を満たすことで頭がいっぱいのため、面倒な育児や家事を放置します。ひどい場合は、何日も家に帰らなかったりするケースもあります。

完全に育児放棄をしているこのタイプは、「ネグレクト」とも言われています。

子育てから逃げて子どもを放置する毒親には、自分自身も毒親に育てられたため育児をする自信がなかったり、そもそもどのように子育てをすればいいのかわからなかったりする人が多いです。

このタイプの毒親は子育ての方法がわからないだけで、本来は子どもに対して愛情を持っている場合もあります。

私の母親は私が大変な目に合うと直視したくないのか「ひらりと」身を交わして逃げてしまう人でした。

これは、私が「助けて!」と訴えない限りだれにも気が付かれななかったり、「助けて」と言っても避けられていたため、私が我慢すればいいことなんだと大人になっても自分を奮起させていました。

それも限界に来てしまう時があり体調を崩し、毒親と気が付きました。

虐待タイプ

尊大で横柄な態度、暴言、パワハラ、モラハラ、暴力、破壊、経済制裁。この毒親の虐待は「誰がボスか」「どっちが強いか」を示す行為です。

自分を敬い崇めるよう、力や言葉、行動によって脅し、傷つけているにもかかわらず、それを「愛情だ」とか「教育だ」と言って自分を正当化します。

私の場合も、学校から帰るといきなり無言で平手うちされたときなどがありましたが、親が心配してくれてるんだと思い込んで自分を守っていたように思います。

過保護・過干渉タイプ

「子どもを甘やかしすぎる」「子どもを過剰に心配しすぎる」「子離れできない」などが挙げられます。

子どもを甘やかしすぎる場合、欲しいものは何でも与えたり、進路など子どもが決めるべき決定権を「あなたのため」と奪ったりもします。

ヘリコプターペアレントとも呼ばれ、子どものことを常に観察し問題があれば急降下し、干渉します。

一見、子ども可愛さにやっている行動に思えますが、その裏には親が期待どおりの子に育てたいという強い思いがあります。

「私の子なのだからこうでなくちゃ」と型にはめようとしている点は「子どものためを思ってやっているようで、実は自分のためでもある」自分可愛さによる行動でもあるのです。

嫉妬タイプ

子供が人生で楽しいことがあったり嬉しいことがあったりするたびに、母が娘に対して嫉妬心でいっぱいになり、1つ1つ丁寧に子供を叩き潰していきます。

  • 娘が何か達成した時「調子に乗るんじゃない」「そんなこと誰でもできる」褒めるべきところでこき下ろす。
  • 娘の外見や体型、ファッションをけなす。
  • 娘が思春期になってもブラジャーや生理用品をあたえない。
  • 娘が大人になり生活水準が母を越えようとすると「マイホームなんて修理が大変」「仕事ばっかりしてお給料をたくさんもらってても結婚もできないんじゃねぇ…」と嫌なことばかり言う

以上のように母と娘の関係には多く見られます。

若くて綺麗になっていく娘に対して親は老化していく一方なので嫉妬して、女になるのを阻止してずっと子供でいるように仕向けます。

否定タイプ

「子どもの感情や意思を否定する」「子どもの自立や成長を認められない」「子どもの存在そのものを否定する」などが挙げられます。

「お前に〇〇ができるわけがない」「お前は馬鹿だ」など感情や意思を否定したり、「父親に似てぶさいくね」「鼻が低くてみっともない」など容姿をけなしたり、「お前なんて生まなきゃよかった」「あなたといてもつまらない」など存在を否定したりします。

私も一緒にいる間は、ずっと聞かされていたので自分が醜いと思い、大人になりました。しかし自分が苦しかったからかもしれませんが、私は「3枚目」というキャラを次第に模索しユーモアを磨きました。今思えば、『ピエロ』のように演じ、親や兄弟からの存在意義を勝ち取っていく作業をしていたように思います。

否定され続けて大人になるということは、長い年月をかけて真綿で首を少しずつ締め上げられるような苦しみを子供は味わっているかもしれません。

ここで毒親に育てられた自覚がないと自らが毒親になる連鎖が起こります。親も自分も「機能不全家族」という歪んだ家族の形だからです。気づいた自分も「毒親にならないため」に気づけた事は離脱への第1歩です。

毒親と気づいたらどうすればいいか?

これまでに「毒親と気づくきっかけ」と「毒親の特徴」をリサーチして書き出してみました。当てはまっている場合は、あなたにとって「毒になる親」だったと言えます。

私も物心ついた時から母や兄からはバカにされ手をあげられて育ち、親からは「女なんだから教育なんかいらない」「近くにお嫁に行け」と干渉や否定をされました。

対外的には「いい娘。可愛い娘。何も知らない娘。」などとアピールしながらその場その場で持ち上げたり、けなされたりを繰り返していたので、私は親の良い道具として扱われていたと今ならわかります。

しかし子供というものは親が絶対的存在であり、自分の都合よく「親は心配してくれてるんだ」と思い込んで自分を守り続けるのです。

そして、自我が芽生えた時に自分を責める、誰の事も信用することができないパターンに陥ってしまうことになります。

いつか自分の人生で苦しみや悲しみ、生きづらさを感じ、ここで毒親に育てられた自覚まで気が付かないと毒親になる連鎖が起こります。親も自分も「機能不全家族」の形しか知らない為です。

私は幸い自分自身の勘違いで学生時代は何も知らずに育ち、大人になって子育てをしても自分の思い描くような幸せを作り上げていくんだろうなと勘違いをしていました。

しかし、子どもたちは手に負えず、私は自分自身が「毒親」になっていくのを感じました。

大声で怒鳴り頭を叩いて分からせ、聞き分けが無い時は私が部屋にこもり「入ってこないで!」と意地悪をしました。私も子どもを許容できない母親になっていくのを恐怖に感じ、また自分自身に涙が出てきました。

そんな毎日を経験するとだんだん自分の体調に異変が来たし、うつ症状と自律神経失調症などを患いました。

自分を改善しないと子供と健やかに過ごしていけないと思い、本で調べたり友人に相談したりして「機能不全家族」と教えてもらえた経緯があります。(少し前は、「毒親」という名前より「機能不全家族」「アダルトチルドレン(AC)」という呼ばれ方をしていました。)

自分も「毒親」にならないために「毒親育ちだった」と気づけた事は離脱への1歩だったと確信できます。

毒親に自覚させようとしない

親に毒親だったことを知らせて理解してもらいたい!と思う時がくると思います。しかし、毒親自身は、毒親という言葉から『私たちはやってない』と目をそらすのです

「大人になってまで甘えたことを言わないで」などと返り討ちに合うかもしれません。

相手は、毒親歴は子供の年齢と一緒ですから熟練の技を持っています!

私の場合は「忘れた」の一言で片づけられてしまい、自分の都合よく生きてきた親だからこそ「毒になる親」なんだなと妙に納得したことを覚えています。

気づいた直後は大人になってまで傷つかないように、親を負かす、分かってもらうなどの無意味なことに尽力するより、まず自分を許して自分を癒し、肯定するほうにシフトチェンジしましょう。

親に何を言われても傷つかない考え方ができるようになります。


親にいつか分かって欲しいというタイミングは、傷つかないメンタルが出来上がった後にしたほうが良いです。

毒親と距離を置く

物理的にも心理的にも毒親との距離を置きます。

気づいた直後は親の事を「毒親」などと不謹慎な考えは持ってはいけないと考えるかもしれません。

しかし、あなた自身が「苦しい、空しい、悲しい」と感じたなら物理的、心理的に離れて客観的に毒親との関係をみてみる必要があります。

しかし「現状バイアス」が働いて、今の状況から離れることへの恐怖や不安から抜け出せないこともあるでしょう。

そして経済的にも距離が保てない場合も毒親を「毒」と認識した上で第3者に相談する、助けを求める、毒親である証拠を残すなど心理的にも距離を置き、「友達がされていたとき」という目線で自分で自分を助ける行動を起こしてみる事も必要です。

自己肯定感をあげる

「自分の失敗は責め続けない」「自分を評価するならフェアに」しましょう!

短所を責めるなら同時に同じ分量の長所もセットで認めましょう。苦手と得意、弱点と強みも同様です。

例えば私の場合は、「約束の時間に遅れてしまった・・・ダメな自分だ」と落ち込んだら「時間を守ろうとしている普段は真面目な自分がいる」と認めるようにしました。

思い悩むということは、それだけ自分自身が大事にしている価値観が備わっているという現れでもあるということも分かるようになります。

自分の幸せを最優先させる

自分自身の幸せを第一に優先させてください。何歳でも遅くはないです!

現に私も40歳近くで「毒親育ち」を自覚しカウンセラーに診てもらうことにも抵抗があったために、心理学の本を読み漁り友人に吐露しながら自分の傾向を知りました。

現在家族がいる場合は、そちらのほうを大事にするようにしてください。

「自分は毒親育ち(AC)だ」と気づいたのなら、今まで諦めていたことや、ご自分が本当にやりたいこと・好きなことを思い出したり、探したり、強く思い描くことをお勧めします。

回復へのモチベーションになりますし回復への作業を後押ししてくれます。

これがわからないと自分にとって何がストレスかもわからず、気づかぬうちに重圧に晒されることにもなりかねません。

誰がどう言おうと「自分にとってこれがいい」という状態こそ自分軸の基本です。この状態がわかっている必要があります。「楽しい」「心地いい」「うれしい」「わくわくする」「おちつく」「無条件に笑顔になっちゃう」感覚、自分を喜ばせる物事や場所を書き出すなどして確かめておきましょう。 

自分自身を取り戻そう!

毒親と気づいた後に傷ついた心では行動に移せないかもしれません。

その時は、まず自身を癒す事から始めてください。ストレスを無くす、自己肯定感をあげる行動を大切にして女性の場合は「美容に手をかける」男性の場合は「筋トレ」をすることが近道だとされています。

私は自分の親の事を『毒親』だったのではと子育てをしながら気づきましたが、それまでは両親は立派で正しく自分がだめな人間だと思い込み、人間関係もひどいものになっていました。

まず自分自身を肯定する作業をし、親も一人の人間であり精神的には毒親だと気づいていないことにより『成熟していない一人の人間』だと気づきました。

自分の子を過去の自分に見立て子育てをしながら、してほしかった事、してほしくなかった事を考えながら子供との関わりも気を付け対等に意見を聞き、一緒に育つようにしました。

みつは
みつは

子供たちにとってもしかしたら「毒」になっている部分もあったかもしれませんが

最終的なゴールは、親の人生から「自分」を切り離して自分の人生を取り戻すこと、その人生を楽しむことです。

ゴールまでは自分を許すことから初めて、長い間押し殺して来た感情を解放して自分と過去を見つめるつらい作業にもなりますが、自分も親を一個人として見られる時が必ずきます。

そして、親の言動に一切左右されない自分も構築できます。
その時は、自分の人生を取り戻して楽しむことができた時でしょう!

みつは
みつは

不安な方は、ぜひお声かけください。

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