否定ばかりしてくる親の特徴と対処法

毒親否定 自分との関係

お前になんかできるはずがない

こんなこともできないのか!

お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!

このような言葉を親から言われていませんでしたか?

私も「ブスだ」「こんなこともわからないの?」「橋の下から拾ってきた」と言われてきました。しかし、今は親の事を一人の人として客観的に見られるようになりました。

この記事では、否定ばかりしてくる親の特徴と対処法をご紹介します。

今抱える生きづらさから解放されて、生き生きとした毎日を送る方法が見つかります!

否定する言動の事例

赤信号

つらい言葉の数々をリサーチしてみました。

限度の差はありますが、暴力のような分かりやすい虐待ではないから軽い虐待でもなく、毎日のように心の休まる日常を送れていないのならボクシングのジャブを常に受けているようなものとも表現されます。

否定され続けることは、存在を危うくしてしまうきっかけにもなりかねません。

安易に受け取らず、自分がされている否定に当てはまるか検討してみてください。

子どもの感情や意思の表現を否定する

「痛くない!」「男の子なんだから泣かない!」などと親の感情を優先させてくるパターンです。

子供は否定されることにより、自分の感情が間違っていると判断し、感情を表現できなくなってきます。

親は、その様子を育てやすいと勘違いしなかなか改善されることもなく、子供は生きづらさを抱えて大人になるパターンが多いです。

子どもの自立や成長を否定する

「おまえは根性がないんだよ」「のろまだねえ」などの言葉の否定や「服のセンス悪いね」とファッションセンスの否定など成長や自立を否定するパターンです。

子供の成長を頭から否定して伸びる方法や少しずつ伸びていることへ着目することもなく、否定だけを繰り返すパターンです。

子どもを否定し自分が優位に立ちたい

「運動神経ゼロじゃん」「バカじゃないの?」「こんなこともできないの?」「こんな点数じゃ、お母さんも恥ずかしいよ」「あんたはブスだねえ」「太ってる」「目つきが悪い」などとただ親自身が優位に立ちたいと言う心理的な原因で子どもを否定するパターンです。

私も小さい頃から容姿を全否定され、家族にバカにされて育ちました。小さい頃は「一番小さいからバカにされてるんだ」と思っていましたが、物心ついてからはそうはいきませんでした。

自分の事が大嫌いな自分自身を全然大事にしない私が出来上がっていました。そうなると、他人に褒めてもらったとして何一つ受け取れなくなって誰の事も信じられない状態になります。

毒親は自分自身に「毒」と気付いていませんが、他人を鼻で笑い自分より強い人や優秀な人を決して認めない人です。

子どもの性を否定する

「本当は男の子が欲しかったんだよね」や、小さい頃の性的な被害を告白しても「おっぱいなんて無いのに」と子供自身の存在を否定するパターンです。

性を否定された子供たちは「存在否定」に近い受け取りをして、ひそかに自分にダメ出しをすることになります。女性が女性らしい格好やおしゃれを出来ないこともありますし、男性が男らしさを出せないこともあります。

実は私もこの経験をしているのですが、まさにスカートが履けなくなっており、母親には「ズボンしか履かない」とファッションを批判される日々でした。

しかし他の方も経験されていることに驚きと安堵の両方を味わいました。

自分だけではない、自分が悪いわけではないということを知るだけでも救われた気持ちになりました。

子どもの存在を否定する

子供の存在を否定するパターンはさまざまあります。

「お前は橋の下から拾ってきたんだ、お前なんか嫌い。顔も見たくない。お前が側にいるとイライラする。近寄るな。出て行け。消えろ。死ね。お前なんかいなけりゃいいのに。そんな子はうちの子じゃありません。言うことを聞かない子は要らない。どこかに捨ててくるぞ。もう帰ってこなくていい。」

私も家族のみんなから拾ってきた子だと言われた日のことは覚えています。

みんなが半笑いでだれも冗談で済ませてくれませんでした。

私が子育てしてから気が付いたのですが、そんな冗談は全然面白くもないし、そんなひどい言葉を小さな子に浴びせる気持ちにもなりませんでした。

子どもの存在自体を否定する親は、親である自分自身を肯定できていません。

その結果「お前なんて生まれてこなければよかった」「お前がいなければ苦労しないのに」と、子どもの存在自体を否定することで心の安定を保とうとします。親が親になりきれない不安や葛藤を、子どもを否定することで解消しているパターンです。

否定ばかりする親とは?

実は、その否定ばかりしてくる親は「毒親」です!

毒親の定義とは、”子どもの感情をありのまま受け止めない”ことなので、言葉による否定は「毒親の特徴」の1つなのです。

「毒親」の生みの親ともいえるスーザン・フォワード著書「毒になる親」によると大きく以下の4タイプに分けられます。

  • 過保護・過干渉タイプ
  • 放置・無関心タイプ
  • 支配・管理タイプ
  • 虐待タイプ

 いずれのタイプも子どもに何らかの肉体的、精神的あるいは金銭的に苦痛を与えるといった特徴がありますが、過干渉でも子どもを否定する毒親や普段は放置型で否定だけはしてくる「否定放置型」という混合型もあり、以下のような傾向もあります。

  • 言動が押しつけがましい、余計なお世話、過干渉である、子どもを心配しすぎる
  • 大げさで過度にダメ出しをする
  • 世間体を極端に気にする、親の理想を押し付ける
  • 子育てから逃げようとする
  • 子供に愚痴を聞かせる
  • 子供の話を聞かない
  • 子供に嫉妬したり拗ねたりする
  • 自分に対しても周囲に対しても極端な言動をする

以上のように突然、親のことを「毒」などと表現してしまうことに抵抗がある人もいると思います。

親が全面的に悪いという位置づけになっているわけではなく、「毒親自身」もまた「毒になる親」から育てられたという環境下にあったり、その時代や地域に美徳とされる風潮しか知らなければ「毒」を美徳として大人になってしまったのも理解できます。


しかし今の毒親に育てられた子どもたちの苦しみを『我慢』で耐えていこう!ということではなく、またとても我慢なんかでは耐えられるものではないことは、私も痛いほど分かります。

毒親の育て方にはパターンがあることを客観的に捉えて、そのパターンから自ら外れる判断や行動をとることが大事になってきます。

否定する親に育てられた子の特徴

幼い頃からありのままに感情を受けとめてもらった経験がなく、気持ちや感じ方を親に否定され続けたため、”自分の感覚はおかしくて、人を不愉快にしてしまう”と思うようになってしまいます。

結果的に自分の感情や感覚を行動や判断の指標にできなくなり、対人面で他人の顔色や空気を読むことで対応せざるを得なくなるのです。この言動は外からは気付かれにくいのですが、本人をとても疲弊させます。

  • 完璧主義
  • 自己否定が強く自分に自信がない
  • 感情や意思の表現が苦手
  • 失敗が怖くチャレンジができない
  • 人の顔色をみる、空気を読み過ぎてしまう
  • 人の意見に流されやすい
  • 言い訳をしてしまう
  • 人間関係が構築できない
  • 身体症状として出る

受験や進路を決める時・社会に出た時・ 恋人ができた時・家庭を持った時・子育てをした時など人生の大きなイベントを経験をすることで、上記の『特徴』がネックになり「生きづらさ」を感じてしまうきっかけを持ってしまうことが多いです。

私も学生時代は空気を読んで周りに流されるように過ごしていましたが、社会人になり大きな仕事に携わった時に「それで、君自身の気持ちはどうなんだ?どう考えてるんだ?」と詰め寄られたことがありました。

私はテンパりしどろもどろになってしまいました。空気を読みすぎて自分自身のことになど焦点を向けたことが無かったことに気が付きました。その当時は、その圧力におされて上司が怖い、としか思わなかったのですが、今なら感謝しかないです。

「毒親に育てられた」という親子関係のパターンを踏んでいる事に気づけると克服に一歩近づいた状態となります!

では、克服するにはどうしたらいいのかを次の章でお知らせします。

毒親タイプ:否定型の影響を克服するには?

否定ばかりしてくる人は、失敗を恐れる自分に自信のない人です。

まずこのことを念頭に置いて、否定してくる親の苦しみから脱却するには、世代間連鎖を断つことが必要です。そのためにはあなた自身が『毒親育ち』から回復することが大切です。

親と距離を置く

物理的な距離

可能ならば、物理的に親との距離をとりましょう。親を責める、嫌うのではなく『毒親』環境だったとそのままを受け止める。

親からは「親と離れて暮らすなんて親不孝者」と言われるかもしれません。

しかし毒親は子どもの罪悪感に触れてくることもあります。子どもの自立を妨ぐことが「毒になる」ことを知ってください。

心理的な距離

自分の親が「毒親」だと認識することも心理的な距離をとるための第1歩になります。

親の否定を受け入れず「親と自分は違ってもいい」と自分で自分に許可を出してください。

親との関係が苦しいと感じたということは、「心のシグナル」です。

心理的な距離を持つということは、シグナルに気づき解決の方法を探ることです。

自分の感情を否定しない

小さい頃から親に否定ばかりされてきたので「自分は間違っているかもしれない」「人に迷惑をかけてはいけない」と不安になり、失敗を恐れ、自分の感情は間違っていると思い込み、自分の感情を否定ばかりして来たと思います。

先にもお知らせしたとおり毒親は、自信のない他人を責めることしか出来なかった大人だと分かれば、正しいことばかりではありません。

それが理解できた時に自分の感情の方が正しいと思えると思います。

親の気持ちと自分の気持ちが違ってもいいと自分に許可を出す

過干渉で否定されてきた場合、まさか親が「毒親」だったと疑いもしないくらい良い子に育ってきたかもしれません。親との気持ちの違いは許されないと思ってしまう癖はないでしょうか?

またもや私の事例ですが、学生時代は親とは仲が良いと親に言われ続け、親は正しい、親のいう事が絶対だ、そう思い込んでいました。

そして大人になり大きなイベントを経験すると毒親育ちの特徴がネックとなり、様々な問題が生じて、問題を解決したいと探ると結果的に自分自身が「毒親育ち」だと自覚しました。

そして毒親育ちからの脱却は、親と自分は違う個性を持った個々という事を理解し、個を大事にしていけば離れる事ができるようになります。

人に話す

私が「毒親育ち」だと自覚したのは、辛さを感じている事を人に話したからでした。

そして親が「毒親」なのではないかと教えてもらい、学び、今に至ります。

親との関係だけが正しい世界ではないことをきっと知ることになると思います。これは、社会全体でも言えるのですが、辛さを感じたらそこから脱却していい、逃げていいのです。

世界は無限に広がっているので、自分という個を大事にできる場所は必ずあります。

人に話すということは、世界を広げることにもつながります。

起床後、鏡を見て自分を褒める

起床後に鏡の前で自分に向かって自分を褒めてください。

これは毒親育ちだと自覚してもなかなか自分自身に自信が持てないと思います。

起床後は、「感情の記憶」という悩みの種がリセットされ、ポジティブな情報を取り込むのにもっとも効果的な時間だと言えます。同時に、事実と感情を切り分けられている状態なので、前日の出来事について客観的な分析も加えやすいでしょう。

つまり、起床後の時間は、自己肯定感をアップさせるゴールデンタイムなのです。ここで意識的に鏡に向かって自分に向かって「頑張ってるね」「どんどん良くなってるよ」と褒めてあげてください。

自分で自分を褒める効果は科学的にも立証されて、心理学者のジェア・ブロフィ氏の研究によると、問題が解けたときなどに心の中で自分を褒める習慣がある子どもほど、学力の向上も大きいそうなのです。

ブロフィ氏によれば、自分で自分を褒めるという行為は、脳にとって効果的な報酬になり、さらなるやる気を引き出します。問題が解けたり、課題を達成したりすることでも、自己評価は高まります。

私も初めは抵抗感と恥ずかしさもありできなかったのですが、たった数回しただけで自分へのダメ出しがなくなり、いつの間にか誰の事も否定しない自分がいました。ぜひ試してみてください。

小さかった自分を思い、「よくがんばったね」と声掛けをする

本当に傷ついて何もできない状態にある場合、自分自身のケアが最優先になるのですが、今まで生き抜いてきた自分に「よくがんばってきたね」と癒しの言葉を送ってあげてください。

前述した鏡を使った方法でもいいのですが、抵抗のある人はパペットやぬいぐるみを使って小さかった自分を癒すように声かけしてみてください。

涙が出てしまい辛い過去が思い出されてしまうかもしれませんが、自分で自分を癒す行為はとても大事です。

私もそうでしたが抵抗のある行動だと思いますが、その分大きな成果が出ることも保障します。

 

客観的に毒親を知る

「毒親」と日本では言われ原因を親だけに丸投げするように聞こえてしまいますが、生みの親であるスーザン・フォワードも言っている通り「毒になる親」と時代背景や毒親たちが育ってきた環境から「毒」は生まれます。そして、日本の毒親率は高いとされています。

しかしその親を変えることはほとんど不可能とされています。なぜなら何十年もその状態で子育てをしてきたのでなかなか直らないのです。

理解してもらうことに尽力するよりも毒親のループに気づけた今こそ、自分も毒親にならないよう負の連鎖から離脱して、自分自身をまず大事にしてください。

私は子育てを経験するような年齢になるまで自分は「毒親育ち」の機能不全家族で育ったとは気が付いていませんでした。

気づいたときこそ離れる時と見極めることが、辛さからの克服できる方法だと実感できましたので、ぜひ克服法を試してみてください。

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