毒親育ちチェックと『毒親』断ち
「親との関係がなんとなくモヤっとする」
「自分が『毒親育ち』かどうかチェックしたい!」
「このまま親とずっと一緒だと思うと苦しい」
このように親との関係でお悩みではないですか?
この記事では毒親に育てられた子供「毒親育ち」についてご紹介します。
最後まで読むと毒親と毒親育ちの特徴を理解した後どのようにしたらいいのか、そして、親とのモヤっ
としている関係が解決します!
わたしは毒親育ち?【毒親育ち度チェック】
まずは自分の言動についてチェックしてみましょう。
以下の項目のうち当てはまるものが多いほどあなたの親が毒親である可能性が高まります。
概ね10項目以上当てはまれば、「毒親育ち傾向あり」と言えます。
毒親育ちチェックをしてみていかがでしたか?
毒親の存在によって素直に甘えたり、言いたいことを言ったと供らしく過ごせなかった人の事を「アダルトチルドレン(AC)」や「毒親育ち」といいます。
毒親を含めた家族の事を「機能不全家族」と認知されています。
毒親育ちの特徴6つ
「アダルトチルドレン(AC)」や「毒親育ち」という呼称が付くということは問題が浮き彫りになってきているという事です。
では毒親育ちの子供たちは機能不全家族の中でどのような特徴を持って大人になるのでしょうか?大きな特徴を6つご紹介します。
ヒーロー(自慢の子・優等生・万能選手)
幼少期に頑張り過ぎてしまうのが、ヒーロータイプです。機能不全家族の中で頑張ることで両親や家庭内の環境が良くなるので、【自慢の子】であろうとします。
それは大人になっても他人からの期待に過剰に応えようとするので、消耗してしまいます。
勉強ができる、スポーツができる、聞き分けが良い「なにかができる時だけ」「期待に応えられる自分だけ」受け入れてもらえる。
それ以外は認めてもらえない愛されない、そんな雰囲気を当たり前のように感じ取って育った「良い子」は、大人になっても「良い人」をします。思春期や大人になってから問題が出やすいタイプです。
スケープゴート(問題児・犠牲・身代わり)
家族の手を煩わせ、家族から叱られ、心配される厄介者のスケープゴートは自ら【家族の問題児】を演じ、向き合うべき真の問題から家族の目を反らし続けます。
スケープゴートの起こしたトラブルに対応し叱りつけている間は、安定的に家族はひとつにまとまります。
誰もわかってくれない悲しみやかまってもらえない寂しさを「怒り」や「非行」といった形でしか外に表現できないのです。
ロストワン(いない子・隠れる子・迷子)
子供であるにもかかわらず、家庭内でほとんど忘れられ、まるで居ないかのように扱われてしまいます。
自らも目立たないように静かに振舞うようになり、家族から距離を取ることで心の平穏を守っているのです。
ピエロ(道化師・マスコット・ムードメーカー)
おどけた振る舞いでピエロのように家族を笑わせ緊張を和らげるとともに本質的な問題から目を逸らさせようとします。表面的にはペットのように猫かわいがりされます。
みんなの中では人気者のように見えムードメーカーなので陽気な人だと思われていますが、本人は無理して頑張るので虚しさだけが残り疲れ切ってしまいます。
プラケーター(カウンセラー・愚痴聞き・仲裁)
両親がけんかをしたり外でトラブルを起こしたりした時に愚痴を聞かせ、子供はカウンセラーのような役割を果たすようになります。
プラケーターは、相手のわがままや理不尽な要求にも際限なく応じてしまい、自己犠牲が高じてつらくなりがちです。
イネイプラー(お世話係・救済者・奉仕)
家族の世話をするなど奉仕し、自分の問題と向き合うことを避けます。下の兄弟の面倒を見たり、病気の親の世話をしたりして、本来親がすべき役割を果たすようになります。
学生のうちから家族の介護をしなければならにような「ヤングケアラー」なども社会問題として明るみになってきたりしています。
イネイブラーは、世話焼きへの感謝や賞賛といった「見返り」や「報われ感」を無意識に期待しがちで「見返り」や「報われ感」で自分を満たそうとしてしまい真の問題からは逃げ回ってしまいます。
アダルトチルドレン(AC)は、【大人になってからも子ども時代と似た役割を取り続ける】そして、無理をしてしまうので人間関係にストレスを抱えてしまうところがポイントです。
毒親とは?特徴8つ
「毒親」とはスーザン・フォワード著「毒になる親」から付けられた呼称で、日本では「毒親」「親ガチャ」と略されて使われるようになり、子供にとって悪影響を及ぼす親の事をいいます。
親の事を「毒」などと呼ぶのは抵抗があるかもしれません。しかし、いま生きづらさを抱えているあなたはどうすればいいのかわからない状態だと思います。
では、そもそも「毒親」とは、どんな特徴を持っているのでしょうか?
過干渉・過保護な親
子供を甘やかしすぎたり、欲しいものは何でも与えたりする過保護タイプと子供の事を常に監視し干渉するタイプの親です。
子供を過剰に心配しすぎる、進路など子どもが決めるべき決定権を「あなたのため」と奪ったりして、子離れできないのが特徴です。
干渉する親のことをヘリコプターペアレントとも呼ばれ、子供のことを常に観察し問題があれば急降下し、干渉します。一見、子ども可愛さにやっている行動に思えますが、その裏には親が期待どおりの子に育てたいという強い思いがあります。
「私の子なのだからこうでなくちゃ」と型にはめようとしている点は「子どものためを思ってやっているようで、実は自分のためでもある」自分可愛さによる行動でもあるのです。
暴力をふるう親
常に攻撃的、もしくはスイッチが入ると殴る、叩くなどの暴力があり、態度が激変し恐怖で支配するタイプの親です。手が出なくても物にあたったり、投げたり大声で怒ることも子供を虐げる環境に置いていることがあげられます。
子供を放置する親
子供に関心を示さず、病気やけがをしても無視や放置をする、家事全般をしないなどの親の事です。子供の成長をサポートする、自立を促す、そのような親の責任を放棄して子供を心理的にも放置します。
子供を否定する親
常に子供を否定から入る親です。
子供の人生で、あなたのやりたいことを達成しようとして、子供が何に興味があるか、無いのか、もしくは知らずに自分がしたかったことを押し付けてしまっています。
子育ての軸が「自己愛」になっていて、子供の存在を否定してしまっている親の事です。
子供に嫉妬する親
母親に多く、娘を同じ女性として若い女性的な部分に嫉妬する親の事です。
娘の容姿を「でぶ」「ぶす」など分かりやすくバカにしたり批判したり、身体的な成長、性的な成長、恋愛に対してネガティブな反応を示します。
老いていく自分と女性として成長する娘を女性性の部分で嫉妬し続けて嫌味を言いながら子育てをします。
世間体を気にする親
世間体を気にする親は、自分の子供に常に「いい子」でいるように要求するタイプの親の事です。
子供が「いい子」でいてくれないと「私・俺が恥をかく」と本気で考えているのです。我が子が世間から褒められるような子供のときにはかわいがり、そうでないと冷たくしてしまいます。
極端な言動をする親
子供を自分の思い通りにするために、泣いたりわめいたり、自殺をほのめかしたりして子供の罪悪感を刺激してコントロールするタイプの親です。
小さい子供は「お母さんがつらいのは自分のせいだ」と自分のことを責めながら成長してしまいます。
子供に愚痴を聞かせる親
子供に自分は被害者であるかのようにふるまってしまう親の事です。
毒親自身の人間関係の愚痴を子供に聞かせ、子供が親を支えるために小さなカウンセラーになって、親にエネルギーを吸い取られながら育ちます。
【毒親育ち】だと気づいた時の6つの対策
生きづらさを感じて親の事、自分の事を調べて「機能不全家族」であると気づいたら、今度はどうしていけばいいのかと不安になると思います。
焦らずに一人でも対処できますので、次の6つのステップに進んでみてください。
生きづらいのはあなたのせいではないことを知る
毒親を受け入れてあげるためでは決してなく、実は「自分は悪くなかった」をより深めるためのステップだと思ってください。
例えば、実は祖父母も毒親で親自身も毒親に育てられていたとか、親がASDなどの発達障害であったとか、親もパートナーからハラスメントを受けていたなど親の障がいに関して、子供が責任をもつ必要も全くありません。
次のステップに進むために、親のバッググラウンドを理解するだけでいいのです。
親は親、自分は自分と認知する
自分が生きづらいのは親のせいだ!と親を恨む気持ちも湧き出ると思います。しかし、恨んでいるだけでは状況は改善しません。
生きづらさの原因は親ですが、今生きているのはあなた自身であり、あなたの人生を良くするのはあなたしかいません。
親に知らしめたい!と思うかもしれませんが、親を変えようとするのはオススメしません。
毒親はそもそも子どもの言うことに耳を傾けません。
「親が良くなることで自分の人生が良くなる」と考えるので、結局のところ「自分の人生は親次第」という考えから抜け出せないまま、また苦しくなってしまいます。
心理学的にも親を恨んだり復讐したりすることは薦められていません。親に怒りをぶつければ、一時的にはスッキリするかもしれませんが、それで生きづらさが解消されることはありません。
それどころか親への恨みや怒りが上書きされ、ますます自分の心の中で親の存在が大きくなってしまうケースもあります。
客観的にこのタイプの親はこんな行動をとってしまうんだな、これはできないんだな、と理解することで、精神的に適切な距離を置くことです。
親から離れる
物理的に親から離れること、そしてそれが難しい場合は、心理的に親との距離をとりましょう。
このタイプの親はこんな行動をとってしまうんだな、これはできないんだな、と理解することで、精神的に適切な距離を置くことができます。
毒親育ちの方に大切なのは「自分と親は別の存在である」という認識を持つことです。つまり、精神的に健全に親より先に自立することです。
罪悪感を捨てる
毒親はよく「育ててやった分、子どもが親の老後の面倒を見るのは当たり前」と言います。それは本当に“当たり前”でしょうか?
親が子どもを産むのは、子どものためではなく親のためです。
産んで欲しい!と子どもが親に頼んで生まれてきたわけではありません。親が勝手に産んだのだから、子どもが自立するまで面倒を見るのは親として当然の義務です。
「育ててやった」のではなく「育てるのが当然」なのであり、それに見返りを求めるのはおよそ見当違いなのです。
親の生活能力が著しく低く、自分が面倒を見なければ生きていけないのでは?と心配な方は、日本の福祉制度を信じましょう。
日本は高齢者にかなり優しい社会ですので、役所に相談すればそれなりの制度を紹介してもらえます。
「毒親」の存在を切り離す
自分の親が毒親であると認識することは、問題解決への第一歩です。
「親を敬うべき」「子は親に従うべき」といった考え方は根強く、子供はいつまでたっても親にとって子供であるという認識が日本では一般的です。
さらに核家族化や総サラリーマン社会化によって、人々が自分の家庭以外の価値観に触れる機会も減少しました。
家族が唯一の拠り所になった親たちが、子どもに自分の価値観を押しつけ自己実現を図ろうとするのも、社会の大きな流れの一つの現象と捉えることができます。
だからといって、毒親に育てられた子どもが我慢をすればよい、割を食えばよいというのは間違いです。
子どもが親の人生の道具にされることなく自分自身の人生を歩めるように、これからも情報発信を続けていきます!
【まとめ】毒親に巻き込まれないようにするには
「本当に今まで生きててくれてありがとうね」
私が初めて毒親育ちだと教えてくれた人に言われた言葉です。
この一言を言われた私は、せき止めていた感情があふれ出てしまったのを覚えています。
きっと皆さまも自分を一番ないがしろにして、ぎりぎりの綱渡り状態で、なぜ苦しいのかも分からず耐え続けていたことと思います。
自分にねぎらいの言葉を初めてかけられた喜びと歯がゆさ、そして生きているだけでありがとうとお礼を言われたことなど無かったので、これが答えなんだとその時に分かりました。
今まで寂しかったし不安だったと思います。
誰かに子供時代の自分を救ってもらえるようにすがりついていた過去は一旦横に置きましょう。
今度は自分自身で小さかった自分を抱きしめるつもりで「今まで生きててくれてありがとう」と鏡を見ながら声掛けしてみてください。
こんなこと!?と思うかもしれませんし、抵抗感があり絶対にできない!と拒絶するかと思います。
でもイメージだけしてみてください。小さいあなたが、そこでたった一人で膝を抱えてじっと耐えている姿を。
自分で小さかった頃の自分をいたわるだけで、だんだん自分を責めなくなってきます。自己否定が無くなると、周りのみんなのことも大切に思えてきます。
誰かに大切にしてもらうよりも自分で大切にすると、世界が大きく変わります。
毒親を責めようとも、拒絶しようとも、許そうとも意識せず「毒親」という概念すらも意識しなくなるほど自分の事に忙しく楽しく暮らせるようになってくるはずです。
最終ステップは、これからの自分の人生から「毒親」の存在を切り離すことです。
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