なんだかモヤモヤとした毎日を送っていて嫌だな…
片付けをしたいと思うけどなかなか身体が動かない…
うつうつとして毎日イライラしている。子育てに追われてるし、断捨離なんてムリ…
上記の言葉は、私が過去に思っていた言葉ばかりです。
「片づけたいけど何もできない」と八方塞がりの人にぜひ知って欲しいことがあります!
身体も疲れているし、毎日の家事もやらなければいけないことがたくさんあるし、
断捨離は大変で無理そうと思っている方が多いと思います。
そんな方こそ断捨離をしてしまった方が、実はその後の生活が楽に暮らしやすくなります!
モノを捨てると幸せになれる
昨今、流行りになりつつある断捨離ですが、私も断捨離を10年前に実践してたくさんのメリットを感じましたのでご紹介したいと思います。
当時の私は自己否定ばかりして自分を追い込んでしまっていている日々を送っていました。
体調も崩し、病院で処方された薬も服用しても尚、具合が悪くなったりしたので、「もうどうしたらいいんだ!」と八方塞がりの時に「断捨離」の本に出会いました。
綺麗に整ったモノの少ない写真が目に飛び込んできて、私は衝撃を受けました。
すっきりとした生活感のないショールームのような部屋と食器棚も必要最低限なものしか置いていない写真が書籍に載っていました。
一方、自分の身の回りはモノに溢れ、掃除も「いる場所」しかできていない嫌な空間でした。
断捨離とは
「断捨離」とは、本来片付けの用語ではなく、仏教の教えにある「断行」「捨行」「離行」から来ています。
「断行」:不要なモノを新たに入れない
「捨行」:不要なモノを捨てる
「離行」:モノへの執着心をなくす
断捨離は片付け論に多く使われていますが仏教の思想から応用したものであり、一番大事なことは「快適に気持ちよく暮らしていくこと」が目的とされています。
つまり片付けがゴールではなく、いかに「自分が快適に暮らせるか」を説くカギとなっています。
無駄なモノが多いと幸せになれない理由
断捨離は「いかに快適に暮らしていくかがカギ」となりますが、モノが少ないとなぜ快適なのでしょうか?
そしてモノが多いとなぜ幸せだと感じられないのでしょうか?
無駄なモノが多いことのデメリットを2つご紹介します。
デメリット,1 モノに依存している
モノが捨てられない原因は、ずばりモノに依存して「執着」していることになります。
執着心の強い人は、モノを捨てると思い出まで捨てる気持ちになるのです。
例えば、寄せ書き、手紙など捨てた後の姿を想像して捨てられなくなります。
とはいえ、私は断捨離を進めてはいますがさすがに『卒業アルバム』だけは捨てられていません(笑)
満たされない感情を抱いている人もモノを捨てられなかったり、不要なモノまで衝動買いをしててしまう傾向があるのです。
「今日はなんだかつまらない日だったな」と思い帰りについつい便利グッズを見て回ってしまったり、おしゃれな雑貨屋さんに立ち寄ってしまってついつい買ってしまうことなどありませんか?私はまさにその通りの行動をずっとしていました。
この行動は、モノを買うことで自分の感情を満たそうとしている証拠です。
ここで厳しい一言を私は断捨離の本で浴びせられました!
『残念ながら、人の心はモノでは完全に満たされません』
しかし、満たされていない人は必要のないモノでも手元にたくさん所有することで満たされていると勘違いしてしまうようになります。
たしかに私も買った直後は少しの高揚感で、
何日かは満たされた気がしていたように思います
そして、また「満たされない」と言ってモノを衝動買いし、同じことを繰り返すという悪循環に繋がっていくのです。
たくさんのモノを所有したり着飾ったりすることで自己評価を高く保とうとしています。
自己評価が低く自分に自信が持てないタイプの人は高価なモノやステータスになるモノを所有することで自分の評価をあげようします。
これも耳が痛いですね。限定品などに飛びついてしまったり、好きなブランドとブランドがコラボする!なんて戦略にまんまとはまってしまっていた若い頃を思い出します。
根本的な自己評価をあげることにつながっていないから、益々虚無感を覚えてしまう原因になっていくのです。
満たされなかったり自分に自信がなかったりする満たされない心を埋めるために、モノに依存するのは危険です。
デメリット,2 他人軸で生きている
モノを捨てられない人は、必要なモノと必要でないモノの判断をすることが苦手です。
原因として考えられるのが『他人軸』で生きているからです。
例えば何かを捨てると迷った時も「これは〇〇さんがくれたモノだから」とか「これは流行りのモノだから」という理由で捨てられない傾向にあります。
私も頂きものは全てとってありましたし、『想い』も無下にしてしまうと思い、
使わずにずっととってありました。
人生において一番重要なのは、『自分にとって必要なのかどうか』ということだけです。
それは、他人や流行が決めることではなく自分自身で決めます。
自分軸で物事を判断していかないと自分の人生である意味がないのです。
例えば他人が「かわいい」と言った洋服でも自分が気に入っていなければ、着る機会はあるでしょうか?それは持ち続ける必要はないモノになります。
他人軸で物事を考えられる人はとてもやさしくて繊細な人です。
しかし、モノは使ってこそ価値が出てきます。自分が使わないのなら他の誰かに使ってもらう事も視野にいれ、頂き物は『想い』だけいただき、「自分が使わない」モノだとしたら感謝しながら手放しましょう。
モノに溢れ「自分を見失う」のは非常に勿体ないことになります。
余談ですが、この『勿体ない』の『勿体』の意味をご存知ですか?
これは、『その物の本来あるべき姿』という意味です。
モノも、使わずに本来あるべき姿で役割を全うできずに仕舞われていたり、自分自身が『本来あるべき姿を見失ってしまう』のは、それこそ勿体ないのです!
モノを捨てると幸せになれる理由
モノが多いとデメリットであることが分かりました。
ではメリットを追及するにはどうしたらいいのか?
捨てる方向へ向かうと快適に暮らせるようになります。
どのようなメリットがあるのか、以下に6つご紹介します。
1,心に余裕ができる
身の周りにモノが多くあったほうが、何がおきてもすぐに準備できたりトラブルが起きても安心だと思うかもしれません。以前の私は、まさしく準備万端!で生活していました。
しかしむしろ逆で物が少ないとその管理や時間に手間をとられることが少なくなるので気持ちに余裕ができます。
例えばコップを5個持っているとします。食器棚のスペースを確保して、洗い溜めをすると5個全部洗わなければならない時間と労力が発生します。
しかしコップを1つ所有していれば食器棚のスペースはコップ1個分で済むし、都度洗うから洗い溜めすることがなくなるのです。
モノが多ければ多いほど、「あれしなければこれしなければ」と忙しくなってしまいます。そして、5個のコップのうち何を使わなければいけない、と選ぶという意思決定が必要になるので疲れてしまうことになります。
スティーブジョブズやマークザッカーバーグがいつも同じ服を着ていた話は有名です。
人は1日に何千回も意思決定をしています。
彼らのような成功者たちはそのリソースを減らす努力を意識的にしていたようです。
意思決定を減らし、脳の空き容量を増やすと気持ちの余裕にもつながり、自分がやるべき重要なことに集中できるようになります。
これは実行してみて実感しましたが、本当に頭の中がクリアになっていき、やるべき重要なタスクを判断してミスなく行動できるようになりました。
2,ストレスが減る
モノを減らすことは、ストレスを減らす事にもつながります。
人間は視覚的情報が多いとそれだけで自然とストレスを感じてしまう生き物です。
モノがあるだけで「片付けなければいけない」というストレスが勝手に積みあがっていってしまいます。
最初からモノがなければそんなことも思わずに済みます。
断捨離が終わった後のお話になりますが、部屋のごちゃつきを無くし整った部屋を保ちたい時は、
インテリア全体を3色に抑えるといいですよ!
すっきり見えるのと同時に3色の取り決めをしておくと部屋に余計なモノを買い足さなくなります。
3,前向きな気分になれる
旅行へ行きモノの少ないすっきりした場所にいると気分が上がりませんか?
例えば神社仏閣などはきれいに掃除もされていますし、余計なモノは一切無い空間を拝めます。
片付けされたホテルの部屋はそれだけで気分が良いですが、そこで目を覚ますと気持ちよく目覚めることができます。
自分の部屋も片付けされた状態にすると毎日「今日もがんばるぞ」と前向きな気分で目覚め、過ごせるのです。
つまり自分の部屋もホテルライクにしてしまえばいいのです。
4,集中力が上がる
机の上が片づけられていれば、非常に効率よく物事を進めることができます。
その時に必要なモノだけが机に置いてあると集中力が途絶えることなく仕事ができるので、
物が少なく視覚的ノイズを取り除けば、1点に集中させましょう。
非常に効率よく物事を進められるのを実感できます。
よく机に好きなモノを置くことが癒しと考えますが、癒しと仕事は切り離して、集中して効率化を重視した方が仕事も癒しも効果が出ます。
そして、余談ですがスマホなどの通知も1件来るたびに集中力が反れて、元の集中力を保つ状態に戻るまでに20分かかってしまうと言われてします。
スマホの通知は、作業中は切っておくことをおすすめします。
5,自己肯定感が上がる
モノを捨てられない人は、自己評価が低い人が多いです。
これも耳が痛いのですが、毒親育ちの私は自己評価が非常に低かったです。
なんでもかんでも自分のせいにしていたくらいでした。
自分の身の回りを「自分の手」で片付けすることができ、コントロールすることができれば、それは自分自身への『自信』につながり、自己肯定感が上がることにつながります。
「自分で自分の住環境や暮らしをコントロールできている」ことが、視覚的に確認できるので実感しやすいです。
「自分にもできた!」という自己評価の積み上げが自信に繋がっていくのです。
そして自信が付いてくると自然と自分のことも大切にできるようになります。
不要なモノであふれている状態は、人の言うことやメディアや流行りに言われるまま何も考えずに半ば反射的に買い物を続けてしまった結果です。
その不要なものを自分の手で1つずつ片づけることは、自分で自分の生活を作っていっているという自信に繋がります。
6,感謝できるようになる
モノを捨てられない人の方がモノを大切にしているように思えるかもしれないが、むしろ逆なのです。
不要なものを減らして、自分の好きなモノや本当に必要なモノだけを手元に置くとそれぞれのモノに対して感謝の気持ちが湧きます。
感謝の言葉「ありがとう」は『有り難い』です。『有る』ことが『難しい』ということを感じながらモノを扱うことで感謝の気持ちができて、大切に使うようになります。たくさんモノを持ってしまうとその価値も薄れていってしまうのです。
自分軸で選んだものだから前より大事にしたいと思えるのです。
まとめ 断捨離の先にある価値
断捨離をするとモノ以外のものについて考えられるようになって来るのを感じます。
例えば、自然、家族、友人、体験、時の流れなど。形には残らない大切なモノです。
仏教でも『有形の財』『無形の財』について説いています。
お金やステータス、美貌など目に見える『有形の財』は一瞬にして消えてしまうことがありますが、知識や経験、心の平和などの『無形の材』は1度身につければ消えることがない尊い財産と説いています。
実は、目に見えない『無形の財』を持っている人の方が、心が安定しています。
物理的なモノにばかり目を向けていると、目に見えない尊い価値に気づきにくくなります。
もし今、自分が何をしたらいいのか分からない、人との付き合い方に悩んでいる、家事におわれて余裕がない、体調が悪いなど心身の不調を抱えてしまっている場合、周りを見渡して見てください。
身の周りはきれいですか?もし散らかっている場合は、それが今の頭の中、心の中を表していると言われています。
「必要なモノ」「不要なもの」「迷うモノ」の3つに分類して、不要なモノを感謝して手放してみてください。
断捨離すれば見えてくるモノがあります。
人生にとって本当に大事なモノが・・・。
気づいたときに人生が大きく変わります!
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